ルイの電話
ルイの電話
~~~舞台背景~~
よくわからない日常シリーズ
~~~舞台背景ここまで~~~
ジェスター
「ルイー?キュピルって何時帰るんだっけ?」
ルイ
「三日後ですよ」
ジェスター
「どこ行ってるんだっけ?」
ルイ
「お仕事でケルティカに行っています。何でも探偵をやらされているらしいです」
ジェスター
「ふーん」
ルイ
「興味なさそうですね・・・」
ルイが苦笑しながら答える。
ジェスター
「うん。興味ないもん!」
ルイ
「ま、まぁまぁ・・・。もう夜11時過ぎましたしジェスターさんはもう寝たほうがいいですよ」
ジェスター
「うんー・・・。そろそろ眠くなってきたから寝るよ。おやすみー」
ジェスターが自分の部屋に戻った。
・・・家事も一息ついたし何しようかな・・・。
そう考えていると電話が一本入った。
ルイ
「はい、ルイです」
キュピル
「キュピルだ。」
ルイ
「あ、キュピルさん。お疲れ様です。どうでした?」
キュピル
「正直三日後に帰るはずなのに全く尻尾が掴めない。こりゃ延長するかもしれないね・・・」
ルイ
「あらら・・・それは大変ですね」
キュピル
「もうジェスターは寝ちまったか?」
ルイ
「はい。たった今寝ましたよ」
キュピル
「そうか。いや、今日ケルティカを歩いていたら凄いふわふわした毛玉を見つけたんだ。
多分ジェスターが喜ぶタイプのふわふわだから買ってしまった」
ルイ
「ふわふわした毛玉ですか・・・。・・多分ジェスターさん、しばらく『ふわふわー!』しか言わなくなりますよ」
無駄に声質をまねて言う。
キュピル
「無駄に真似たな。そうだ、ルイにもお土産買っておいたよ」
ルイ
「本当ですか!?」
キュピル
「おう。今年初物のワインだ。帰ったら一緒に飲もう」
ルイ
「はい、楽しみにしてます!」
キュピル
「なぁ、ルイ。」
ルイ
「はい?」
キュピル
「少し話が逸れちまうんだが・・・。ケルティカって街並が少し西洋風で夜のケルティカを歩いていると少し感傷的な気分になっちまう。さっき夜ぶらぶら歩いて、ふと自分の過去を見つめ直してしまった。
・・・そしたら偶然ルイの事が出てきた。突然ルイの過去が気になってしまったんだが・・・。話しを聞いてみてもいいか?」
ルイ
「・・そうですね。私の話しは聞いても特に面白い事はありませんし至って平凡ですよ。」
キュピル
「それでもいい」
ルイ
「分かりました。では何時の話しを聞きたいですか?」
キュピル
「一番気になるのはルイが何故あの館でメイドやっていたのかが気になる。」
ルイ
「やっぱり気になるんですね。とても簡単なお話ですよ。」
キュピル
「簡単?」
ルイ
「はい。私が六歳だった頃のお話です。・・・当時の記憶が物凄く曖昧ですが・・少なくとも気が付いたら私はポツンと街中に立っていました。身よりも居なくて何故か親も見当たらなかったので・・・。多分居ると思うんですけど本当にその時の記憶が曖昧なんです」
キュピル
「・・・その時点で平凡の域を脱していると思うのだが・・」
ルイ
「キュピルさんの過去と比べたら全然ですよ」
キュピル
「・・・それで、その後どうしたんだ?」
ルイ
「私が困っていた時、ジン様にお会いしまして」
キュピル
「ジン様?」
ルイ
「セフィラス様のお父上です。」
キュピル
「・・・あ、思いだしたぞ。確かジェスターがセフィラスというお嬢様がモンスターに襲われていた所を助けて
館に三ヶ月間行った時の場所か」
ルイ
「はい。私とキュピルさんが出会った場所です」
キュピル
「・・・意外とセフィラスお嬢様の話しは出てくるな。数えるほどしか会った事ないと言うのに。・・それで、
そのジンさんに会って?」
ルイ
「はい。途方に暮れていた私に手を差し伸べてくれて・・。馬車に乗り私はジン様が住んでいらっしゃるお屋敷まで行きました。その後ジン様と色々お話し家も家族も知り合いも全部分からないって答えた私にお情けを頂き、屋敷に住む事になりました。その頃からでしょうか、恩を返したくなってメイドという職についたのは・・」
キュピル
「・・・ふむ」
ルイ
「・・・あれ?どうしました?少し不機嫌そうな声していますね」
キュピル
「いや、そんなことはない。気のせいだ」
ルイ
「あ、もしかして妬いています?」
キュピル
「いや、そんなことは・・・」
ルイ
「ふふ、さっきキュピルさん。自分で感傷的な気持ちになってるって言いましたよね。
安心してください。様っとつけていますが職業柄と身分上、そう呼んでいただけですので
深い意味はありませんよ。なんならキュピルさんの事、キュピル様と呼びましょうか?」
キュピル
「気が付いたらルイに主導権握られている。これはもうダメかもしれんね」
ルイ
「冗談ですよ、キュピル様」
キュピル
「・・・冗談じゃないだろ」
受話器から小さいながらもジェスターの声が聞こえた。
ジェスター
「・・・・キュピル様?ルイがおかしくなった!!壊れた!!!」
ルイ
「ジ、ジェスターさん!!別にこれは・・その!」
しばらく弁明の声も聞こえた。上手く良い丸めたようだ。
ルイ
「びっくりしました・・・」
キュピル
「からかうからだ。」
ルイ
「ほんとですね」
キュピル
「・・・さて、話しの続きも気になるが明日は早いからもう寝るよ。
付き合ってくれてありがとう」
ルイ
「お礼言わなくてもいいですよ。・・・あ、そうです。明日何時に起きなければいけないんですか?」
キュピル
「6時」
ルイ
「分かりました。」
キュピル
「・・・分かりました?一体何を・・」
ルイ
「秘密です。それではおやすみなさい・・・」
キュピル
「・・・ああ、おやすみ。」
そこで通話は途切れた。また明日・・・。
~~~舞台背景~~
よくわからない日常シリーズ
~~~舞台背景ここまで~~~
ジェスター
「ルイー?キュピルって何時帰るんだっけ?」
ルイ
「三日後ですよ」
ジェスター
「どこ行ってるんだっけ?」
ルイ
「お仕事でケルティカに行っています。何でも探偵をやらされているらしいです」
ジェスター
「ふーん」
ルイ
「興味なさそうですね・・・」
ルイが苦笑しながら答える。
ジェスター
「うん。興味ないもん!」
ルイ
「ま、まぁまぁ・・・。もう夜11時過ぎましたしジェスターさんはもう寝たほうがいいですよ」
ジェスター
「うんー・・・。そろそろ眠くなってきたから寝るよ。おやすみー」
ジェスターが自分の部屋に戻った。
・・・家事も一息ついたし何しようかな・・・。
そう考えていると電話が一本入った。
ルイ
「はい、ルイです」
キュピル
「キュピルだ。」
ルイ
「あ、キュピルさん。お疲れ様です。どうでした?」
キュピル
「正直三日後に帰るはずなのに全く尻尾が掴めない。こりゃ延長するかもしれないね・・・」
ルイ
「あらら・・・それは大変ですね」
キュピル
「もうジェスターは寝ちまったか?」
ルイ
「はい。たった今寝ましたよ」
キュピル
「そうか。いや、今日ケルティカを歩いていたら凄いふわふわした毛玉を見つけたんだ。
多分ジェスターが喜ぶタイプのふわふわだから買ってしまった」
ルイ
「ふわふわした毛玉ですか・・・。・・多分ジェスターさん、しばらく『ふわふわー!』しか言わなくなりますよ」
無駄に声質をまねて言う。
キュピル
「無駄に真似たな。そうだ、ルイにもお土産買っておいたよ」
ルイ
「本当ですか!?」
キュピル
「おう。今年初物のワインだ。帰ったら一緒に飲もう」
ルイ
「はい、楽しみにしてます!」
キュピル
「なぁ、ルイ。」
ルイ
「はい?」
キュピル
「少し話が逸れちまうんだが・・・。ケルティカって街並が少し西洋風で夜のケルティカを歩いていると少し感傷的な気分になっちまう。さっき夜ぶらぶら歩いて、ふと自分の過去を見つめ直してしまった。
・・・そしたら偶然ルイの事が出てきた。突然ルイの過去が気になってしまったんだが・・・。話しを聞いてみてもいいか?」
ルイ
「・・そうですね。私の話しは聞いても特に面白い事はありませんし至って平凡ですよ。」
キュピル
「それでもいい」
ルイ
「分かりました。では何時の話しを聞きたいですか?」
キュピル
「一番気になるのはルイが何故あの館でメイドやっていたのかが気になる。」
ルイ
「やっぱり気になるんですね。とても簡単なお話ですよ。」
キュピル
「簡単?」
ルイ
「はい。私が六歳だった頃のお話です。・・・当時の記憶が物凄く曖昧ですが・・少なくとも気が付いたら私はポツンと街中に立っていました。身よりも居なくて何故か親も見当たらなかったので・・・。多分居ると思うんですけど本当にその時の記憶が曖昧なんです」
キュピル
「・・・その時点で平凡の域を脱していると思うのだが・・」
ルイ
「キュピルさんの過去と比べたら全然ですよ」
キュピル
「・・・それで、その後どうしたんだ?」
ルイ
「私が困っていた時、ジン様にお会いしまして」
キュピル
「ジン様?」
ルイ
「セフィラス様のお父上です。」
キュピル
「・・・あ、思いだしたぞ。確かジェスターがセフィラスというお嬢様がモンスターに襲われていた所を助けて
館に三ヶ月間行った時の場所か」
ルイ
「はい。私とキュピルさんが出会った場所です」
キュピル
「・・・意外とセフィラスお嬢様の話しは出てくるな。数えるほどしか会った事ないと言うのに。・・それで、
そのジンさんに会って?」
ルイ
「はい。途方に暮れていた私に手を差し伸べてくれて・・。馬車に乗り私はジン様が住んでいらっしゃるお屋敷まで行きました。その後ジン様と色々お話し家も家族も知り合いも全部分からないって答えた私にお情けを頂き、屋敷に住む事になりました。その頃からでしょうか、恩を返したくなってメイドという職についたのは・・」
キュピル
「・・・ふむ」
ルイ
「・・・あれ?どうしました?少し不機嫌そうな声していますね」
キュピル
「いや、そんなことはない。気のせいだ」
ルイ
「あ、もしかして妬いています?」
キュピル
「いや、そんなことは・・・」
ルイ
「ふふ、さっきキュピルさん。自分で感傷的な気持ちになってるって言いましたよね。
安心してください。様っとつけていますが職業柄と身分上、そう呼んでいただけですので
深い意味はありませんよ。なんならキュピルさんの事、キュピル様と呼びましょうか?」
キュピル
「気が付いたらルイに主導権握られている。
ルイ
「冗談ですよ、キュピル様」
キュピル
「・・・冗談じゃないだろ」
受話器から小さいながらもジェスターの声が聞こえた。
ジェスター
「・・・・キュピル様?ルイがおかしくなった!!壊れた!!!」
ルイ
「ジ、ジェスターさん!!別にこれは・・その!」
しばらく弁明の声も聞こえた。上手く良い丸めたようだ。
ルイ
「びっくりしました・・・」
キュピル
「からかうからだ。」
ルイ
「ほんとですね」
キュピル
「・・・さて、話しの続きも気になるが明日は早いからもう寝るよ。
付き合ってくれてありがとう」
ルイ
「お礼言わなくてもいいですよ。・・・あ、そうです。明日何時に起きなければいけないんですか?」
キュピル
「6時」
ルイ
「分かりました。」
キュピル
「・・・分かりました?一体何を・・」
ルイ
「秘密です。それではおやすみなさい・・・」
キュピル
「・・・ああ、おやすみ。」
そこで通話は途切れた。また明日・・・。
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