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ルイの憂鬱な日常

ルイの聞かされた思い出話

~~~舞台背景~~

よくわからない日常シリーズ

~~~舞台背景ここまで~~~
ジェスター
「ルイ~。寝れないー・・・」
ルイ
「あらら・・・。」
キュピル
「ジェスターが寝れないなんて珍しい事もあるんだな」
ジェスター
「なんか・・不安な気持ちで寝れない・・・」
キュピル
「不安か。そういえば俺が子供の頃もよく不安な気持ちになったなぁ・・・」
ジェスター
「キュピルも不安になる事ってあるの?」
キュピル
「おぅ、そりゃ一杯あったさ。俺だけじゃない。誰だって突然不安な気持ちになることもある」
ジェスター
「ルイも?」
ルイ
「うーん、私は幽霊とかみたいから一人で寝ても全然不安になることなんてありませんでしたけど・・」
キュピル
「ルイは特殊らしい」
ルイ
「あはは・・・。認めます」
ジェスター
「ファンも不安になる?」
ファン
「僕もありますよ。でも大抵皆さんが手伝ってくれたり解決してくれてますから不安になっても冷静になれます」
ジェスター
「えー・・・。うーん・・!」
ルイ
「ジェスターさん。せっかくですからゆっくりしましょ」

ルイがジェスターを抱き上げて椅子に座る。ときよりゆらゆらと揺らしやさしく背中を撫でる。

ルイ
「よしよし・・・」
ジェスター
「何でだろう・・・。皆と一緒にいると落ち着いてくる・・」
キュピル
「どれ、ジェスターにちょっとしたお話でもしてやろうかな」
ジェスター
「お話?絵本はいいよ。もうそんな歳じゃない」
キュピル
「ハハハ、流石にそんな事はしない。ちょっと不思議な話だ」
ジェスター
「不思議な話・・・?」
キュピル
「そう。これはとある世界のお話だ。

その世界は今大航海時代だった。皆船を持って未知の大陸を探し求めて
何百万との物語を作りあげた凄い世界だ。でもその船はちょっと特殊だった。
皆が乗った船はな。空飛ぶ船だった。

そう、空飛ぶ船。不思議だろ?実はな、船乗りたちのいる街そのものが空飛ぶ島でね。
物凄い大きい島までくると大陸とまで呼べるぐらい大きかった。でもその大陸も空飛ぶ島。
ある青年が一人いた。この世の世界を全て回るのが夢だった。
一人ですべての世界を回り新しい大陸の発見者になるんだ!! とね。
大航海時代だったとはいえ色んな人から猛反対。
でもそんなある日彼はひょんなことから自分の船を手に入れることに成功した。
初めて手に入れた自分の船は青年にとってそれはもう嬉しいものだったろうな。
その青年は周りの反対を押し切って空飛ぶ船に乗って一人旅に出た。

空飛ぶ船にのって何日かたった。青年はある大陸にたどり着いた。
そこは灼熱の大地で辺り一面砂漠が広がっていた。青年はそれを見て喜んだ。

『すげぇ!見たことない大地だ!』

もちろんその大陸は既に見つかっている大陸で地図にも載っていた。でも青年は喜んだ。
なんせ話でしか聞いた事のない大陸だった。自分の目で見て新しい世界に青年は喜んだ。
その後も青年は色んな所を旅してまわった。
自分にとって新しい場所を見つけるたびに青年は喜んだ。
青年は周りの反対を押し切って旅に出て良かったと改めて実感した。


そんな旅を青年は何十年も続けた。

青年が30歳を過ぎても

青年が40歳を過ぎても

青年が50歳を過ぎても

青年が60歳を過ぎても

青年が70歳を過ぎても

青年が80歳を過ぎても

青年が90歳を過ぎても・・・。


何十年も使い続けた船はすっかりボロボロになってしまった。
持っていた地図も読めるようなものでもなくコンパスも割れていた。
青年も老人になってしまいとうとう航海を続ける体力もなくなってしまった。
老人はとある島に不時着した。もう船は動かなくなってしまった。

でもその時老人は初めて気づいた。

気が付いたら老人は地図にも載らない全く新しい大陸にやってきていた。

さて、老人は喜んだだろうか?

昔のように万歳して喜ぶことはできなかった。歳のせいも少しはあったが一番の原因は
孤独だったことだ。
老人は何十年もずっと一人で冒険を続けてきた。
念願の新大陸を見つけた。でもその喜びを分かち合う仲間がいなかった。

今まで寂しいと思ったことのなかったその老人は今初めて寂しいと感じた。

老人はボロボロになった船を見てこう言った


『この船は今の俺の身と心を現しているんだな・・・』


それを最後に老人は新大陸の上で息を引き取った」



キュピル
「さて、この青年は幸せだったかな?」
ジェスター
「えー・・。その人は最後寂しく死んだんでしょ・・?幸せじゃないと思うよ・・」
ファン
「うーん・・。難しいですね・・。青年は目的であった新大陸を見つけることに成功した。
でもそれは自己満足で終わってしまったってことですよね・・・。
難しい・・すぐには判断できませんね・・。」
ルイ
「私は・・・幸せだったと思います・・・。それよりこの青年は素敵だと思います。
自分の夢を達成するためにこんなにも年月を費やしたんですよね?中々出来ませんよ・・・。
幼少から抱いていた夢を達成出来てましたからやっぱり幸せだと思います」
キュピル
「そうかそうか。十人十色だな、やっぱり」
ジェスター
「キュピルはどう思うの?」
キュピル
「俺か?そうだな・・・。俺もファンと同じく今でも判断できない。
でも俺はこの場で一つ言える事がある。この青年は最後一人が寂しいと感じたんだ。
船が壊れてしまい帰ることも出来ずそして誰かが迎えに来てくれることもなく・・・・。
でも俺達は違う。一人じゃないし帰る場所もあるし。そして怪我をしても助けに来てくれる。
俺はこの青年より幸せだと感じているよ」
ジェスター
「キュピル・・・。」
キュピル
「ま、いっつもジェスターとかを助けてばっかりで助けられていないけどな?」
ジェスター
「あー、私だってキュピルを助けた事あるもん!」
キュピル
「ハハハ、まぁあったな。そんなことも。
さ、ジェスター。どうだ?まだ不安か?寝れるか?」
ジェスター
「んー・・・。キュピルの話聞いたら一人で寝るのが怖くなったかも・・・。
でも皆と一緒だったら寝れるかも」
キュピル
「皆ここにいるよ。」
ファン
「どこにも行きませんよ。ジェスターさん」
ルイ
「安心していいですよ」
ジェスター
「うん・・!」



しばらくして・・・




ジェスター
「zzz・・・zzz・・・」

すー・・・すー・・ と正しいリズムで寝息を立てる。

ルイ
「可愛いですね。大人になると些細な感情はなくなっちゃいますよね・・・」
キュピル
「そうだな。ジェスターは純粋すぎる子供だ。でもそんなジェスターだからこそ俺達は見守りたくなるんだろうな」
ファン
「まるで自分の子供のような錯覚が起きますね」
キュピル
「本物の親・・・。くっそー。エユめ。いつ帰る・・・」

戦死したとは絶対に言わないからな・・・。

ルイ
「ジェスターさんをベッドに寝かせてきます」
キュピル
「わかった。さて、俺もそろそろ寝るとするよ」
ルイ
「私もジェスターさんをベッドに寝かせたら寝ますね」
ファン
「僕も寝ます。」

ルイがジェスターをベッドの上に乗せる。服をしっかりつかんでいたけど小さな指を優しく動かし外す。

ルイ
「おやすみなさい」
ジェスター
「すー・・・すー・・・」




皆が寝静まった時、ジェスターが無意識にある寝言を発した


ジェスター
「私は・・ひとりじゃないもん・・・」


月の光がまるでジェスターを祝福するかのように家を照らしていた
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